出初式(でぞめしき)って?
出初式とは、1月はじめに行われる消防署や消防団による式典です。
式典では、消防署員や消防団員による”放水”や”救助”などの訓練の様子が披露されます。
これらの訓練を披露することによって、市民の防災意識を高めることを目的としているそうです。
出初式は新年の恒例行事として、毎年日本各地で開催され、その様子はテレビのニュース番組で放送されたり、新聞の記事になったりします。
今回は、2019年1月6日に神戸のメリケンパークで行われた「神戸市消防出初式」の様子をご紹介したいと思います。
神戸市消防出初式
市民の消防団による放水訓練
市民の子ども消防団による放水訓練が披露されました。
離れた場所にたてられた的に向かって放水が行われ、見事的が落ちました。
キビキビとした動きで、日ごろから訓練をしている様子がよく伝わってきました。
消防車、救急車のパレード
広場でパレードがはじまり、たくさんの消防車が入場してきました!
日本の消防車は赤色で統一されています。
ひとえに消防車といっても色々なタイプがあるようで、梯子車やポンプ車、科学火災専用の消防車など、様々な種類の消防車がアナウンスされながら入場してきました。
救急車も続々と入場してきました。
日本の救急車は白色をしています。
ちなみに、日本で消防車や救急車を呼ぶ際の電話番号は「119」です!
ヘリコプターによる救急救助訓練
ヘリコプターによる、怪我人の救助訓練も行われました。
こちらの写真は、地上から怪我人を抱えた消防隊員がロープで吊り上げられていく様子です。
御覧の通り、ヘリコプターはビルと同じくらいの位置を飛んでおり、この高さからロープ1本で昇り降りする隊員の動きは迫力満点でした!
そしてその様子は見ているだけでもヒヤッとしました…。
消防職員による和太鼓の演奏
消防職員による、和太鼓の演奏が始まりました。
地域によっては、”梯子乗り”という伝統的な曲芸を披露するところもあるそうです。
一斉放水
和太鼓の演奏と共に、消防車による放水が始まりました。
消防車による放水は上下に動き、鳥が羽ばたいているように見えました。
神戸市消防局の説明によると、不死鳥を表現した”フェニックス放水”というのだそうです。
普段目にすることはありませんが、消防車からはこんなにたくさんの水が出るようになっているんですね!
広場の端では、海に向かって放水が始まりました。
海から水を引いて放水しているようで、ものすごい水量でした!
海からも消防艇が登場し、放水が始まりました。
港町・神戸ならではの出初式の光景ですね!
陸から、海からの一斉放水があり、その後出初式は終了しました。
さいごに
出初式の様子、いかがでしたか?
今回出初式を見学して、消防隊員のキビキビした訓練の様子や、色々な性能の消防車など、とても頼もしく感じられました。
日本には「マッチ1本火事のもと」という言葉があります。
日本の冬は乾燥する為とても火事が起こりやすいので、火の扱いには気をつけてくださいね。
そして、もし日本滞在時に消防車や救急車を呼ばなければならなくなったら、すぐに「119」に電話をかけましょう!