盆栽の聖地「埼玉県の大宮」
鉢に植えた木を丁寧に育て、その美しさを楽しむ日本の伝統文化「盆栽」。
元々は日本だけの文化でしたが、今や世界大会が行われるほど広く知られるようになりました。
世界でも「BONSAI」として多くのファンから愛されています。
そんな世界中のBONSAIファンから聖地として注目されているのが埼玉県の大宮。
大宮の盆栽は世界でも最上級の盆栽として有名で、日本だけでなく世界から多くのファンが訪れています。
そこで今回はそんな「盆栽の聖地」大宮で楽しめる盆栽の世界についてご紹介いたします。
土呂駅
羽田空港ターミナル駅から電車で約1時間
1,170円
世界初の盆栽美術館で盆栽について学ぶ!
大宮で盆栽の世界を楽しむなら、最初にまず行ってほしいのはこちら。
JR土呂駅から徒歩10分のところにある「大宮盆栽美術館」です。
ここは世界で初めての公立「盆栽美術館」で50以上の盆栽を見る事が出来ます。
また美術館の中では盆栽が登場する浮世絵や盆栽を置く和室などの装飾など、盆栽をとりまく日本文化について知ることができるので、盆栽を知らない人にもおすすめです。
盆栽で感じる四季
盆栽美術館の中でも一番の見どころは美術館中心にある盆栽庭園です。
この盆栽庭園には40~50点の盆栽を展示されていて、すべて360度すべての方向から間近で見ることが出来ます。
静かな日本庭園にたくさん並ぶ盆栽を、ひとつひとつじっくりと楽しむのもおすすめです。
見つけた「小さい秋」
日本の自然といえば、移り変わる四季が非常に印象的ですが、盆栽でもその四季を感じることができます。
春には桜が咲き、秋には赤々としたきれいな紅葉が楽しめます。
初心者のための盆栽の楽しみ方
これを読んでいる人の中には、「盆栽をどう楽しめばいいか分からない」という人もいるかもしれません。
そこで今回は盆栽美術館の方から教えてもらった盆栽の楽しみ方を皆さんにお教えします。
と言っても、その方法はかんたんです。
その方法というのは盆栽を下から見上げること。これだけです。
盆栽というのは鉢の中に自然の景色をつくることを意識して育てます。
そのため、盆栽というのは下から見上げると、まるで大木のような迫力があるのです。
試しに、この盆栽を見てください。
高さ30センチほどのこの盆栽。
正面から見ても、たしかに綺麗ですが、この盆栽のすごさはこんなものじゃありません。
この盆栽を下から見上げてみると、
見てください!
正面から見たときとは違った、まるで大木のような迫力を感じませんか?
木の幹のひび割れた感じや力強さというのは、とても小さい木とは思えません。
このように鉢の上に大自然の景色をつくりだすのが盆栽の楽しさであり魅力です。
盆栽美術館
埼玉県さいたま市北区土呂町2-24-3
048-780-2091
(3月~10月)午前9時~午後4時30分 ※入館は午後4時まで
(11月~2月)午前9時~午後4時 ※入館は午後3時30分まで
木曜休館(祝日の場合は開館)
年末年始、臨時休館日あり
http://www.bonsai-art-museum.jp/
90年の歴史をもつ大宮盆栽村へ
盆栽について詳しく知る事ができたら次に行きたいのが、盆栽美術館から徒歩3分のところにある「大宮盆栽村」です。
ここには6つの盆栽園が集まり、盆栽村という1つの小さな村を形作っています。
各園それぞれ違った特徴の盆栽を無料で見る事が出来ます。
実はこの大宮盆栽村は大宮が盆栽の聖地と呼ばれるようになった場所でもあります。
今から約90年前の関東大震災で、東京から逃げてきた盆栽職人たちが良い土や水をもとめて大宮に集まり盆栽村をつくりました。
そして、それが今の盆栽の聖地につながっているんです。
ただ、1つ注意しなければならないことが写真撮影はNGということ。
ここは、美術館じゃなくてお店なので飾られている盆栽の写真を撮ることはできません。
ですが、盆栽の販売はしているので気に入った盆栽を買うことができます。
値段は少しお高いですが、世界でも最上級ブランドの大宮の盆栽。
盆栽好きな方は是非チェックしてみてください。
また、運がよければ盆栽職人の方が盆栽の手入れをしているところが見ることができます。
あの素晴らしい盆栽はどうやって作られているのか?
これは美術館では見る事のできない盆栽村での魅力です。
大宮盆栽村
埼玉県さいたま市北区盆栽町
048-829-1039
9:00~17:00 (各盆栽園により異なる 概ね日中)
木曜休園 (各盆栽園により臨時休園あり)
http://www.bonsai-art-museum.jp/
大宮で盆栽の世界を思いっきり味わおう!
今回はご紹介できませんでしたが、大宮盆栽村では盆栽作りの体験もできます。
盆栽を見るだけでなく、実際に自分で作ってみるというのも日本でしかできない体験。
鉢の上に自分だけの世界を作り上げるのも楽しそうですね!
ぜひ、日本に来た時には一度行ってみてください!