青森のねぶた祭り、仙台の七夕祭りと並んで「東北三大祭り」のひとつとされている秋田の竿燈祭り。
この祭りは稲穂に見立てた竿燈を持ちあげて、豊作を願う秋田の夏の風物詩として、とても有名です。
その竿燈の美しさはもちろん、竿燈を操り見せる技の数々はスリル満点。
日本では大小合わせて年間30万近くものお祭りが行われていますが、その中でも5本の指に入るほど魅力的な祭りです。
今回は毎年8月3日~6日に行われる、秋田竿燈祭りについてご紹介します。
秋田駅
秋田空港からリムジンバス秋田空港線で約50分
930円
竿燈祭りについて
竿燈とは縦横に組んだ竹竿に提灯を46個吊るしたもので、その高さは12m、重さは約50㎏にもなります。
その竿燈をたわわに実る稲穂に見立てて、豊作を祈る祭りが秋田の竿燈まつりです。
竿燈祭りは約300年前の江戸時代からその原型があったとされる、とても古い祭りで当時は真夏の病魔や邪気を祓う行事として行われていました。
さらに元をたどると、青森のねぶた祭りと同じ「ねぶり流し」がその始まりのようですが、ろうそくの普及や秋田独自の文化と組み合わさって今の形に変化していったようです。
まるで黄金の稲穂!竿燈の美しさを楽しむ
竿燈祭りのメインは何といっても竿燈大通りで行われる夜本番。
約300本の竿燈、そして1万を超える提灯の灯りが秋田の夜空を埋めつくします。
まず最初に注目してほしいのが、最初の竿燈の立ち上がりです。
大通りに入場してきた竿燈がお囃子の始まりを合図に、一気に立ち上がります。
その様子はまさしく黄金に光り輝く稲穂!
あまりの美しさに鳥肌が立ってしまうほどです。
この竿燈祭りは青森のねぶた祭りと同じく国の無形重要文化財に指定されているのですが、それも納得の綺麗さです。
竿燈を持つ差し手たちの技にも注目!
竿燈の美しさを楽しんだ後は、差し手と呼ばれる竿燈の持つ人たちにも注目。
差し手たちの見せる技も、見事な技もまた祭りの見どころの一つです。
「ドッコイショー、ドッコイショ」という力強いかけ声とともに、高さ12m、重さ50㎏もある竿燈を手の平や肩、額にのせて手放しで見事にバランスを取って見せます。
ベテランにもなると、腰でバランスをとりながら扇をつかって舞を見せる差し手も。
竿燈が吊るしている提灯の重さでしなり今にも倒れそう、だけど倒れない!
その様子に見ている観客はハラハラドキドキ。
差し手たちが次々と披露していく名人芸はスリル満点です。
自分も竿燈を体験してみよう!
祭りの終演後には観客と竿燈の触れ合いタイムがあり、実際に竿燈を持ったり記念撮影をすることができます。
せっかくの機会なので参加したら、是非竿燈と触れ合いましょう!
実際に自分で持ってみると、きっとその重さに驚くはず。
そして、そんな重い竿燈を操りながら見事な技を見せていた差し手たちのすごさに改めて気づかされます。
竿燈の重さ、そして高さを体感する事で、より深く竿燈祭りを楽しむことができますよ!
ご当地グルメフェスティバルで秋田の美味しいものを堪能しよう!
竿燈祭り会場では秋田の美味しいものを集めたご当地グルメフェスティバルも開催しています。
横手焼きそばや、きりたんぽ、比内地鶏に田沢湖ビールなど秋田の地酒やグルメが全部ここで楽しめます。
祭り本番前に腹ごしらえしておくもよし。ビール片手に祭りを楽しむもよし。
五感すべてで秋田の夜を堪能しちゃいましょう!
秋田竿燈祭り会場
JR秋田駅西口から徒歩15分
一生に一度は見ておきたい秋田竿燈祭り!秋田の夏を熱くする差し手たちの技を観よう!
東北三大祭りの中でも一番ドキドキハラハラするのが、秋田の竿燈祭り!
無数の提灯の明かりが通りを埋めつくす幻想的な光景の中、繰り広げられる差し手たちの男らしい演技は圧巻!
食べて、見て、そして体験できる竿燈祭り、是非機会があれば見に行ってみてください。