中国広島 仙人も酔いしれる美しさ「仙酔島(せんすいじま)」 投稿日: 2019-01-162019-01-17 SHUN TOMINAGA 手つかずの自然が残る仙酔島 鞆の浦連絡渡船駅にて。毎時20分毎に出航しているが天気によっては欠航もあるので事前に調べておきましょう。 広島県の離島といえば、日本三景にも選ばれている宮島(厳島(いつくしま))を思い浮かべる方がほとんどかと思います。宮島のみならず、広島県の離島(国土地理院による面積が一㎢の定義によると)は26あり、その中で私が特におすすめするスポット「仙酔島」は広島県福山市にあります。 広島県福山市の鞆の浦(とものうら)から連絡渡船で約5分で行けるこの場所は、標題の通り「仙人も酔ってしまうほど美しい」という名前を持つ島です。1934年に日本で最初の国立公園に指定された瀬戸内海国立公園の中心地にあり、伊勢神宮や、出雲大社と並ぶパワースポットであることでも知られています。 「平成いろは丸」で仙酔島へ! ↑ 操舵席もあり、5分間の船長気分? 上述の通り、仙酔島へは鞆の浦より連絡渡船で約5分で行くことが出来ます。その際に乗るのが、「平成いろは丸」。なんとも日本らしい名前の船ですが、こちらの船は坂本龍馬が紀州藩の船と衝突して沈没してしまったという船を再現したものです。 鞆の浦 福山市営渡船場 広島県福山市鞆町鞆 7:10-21:30 往復 大人240円、小人120円 https://tomonoura.npnp.jp パワースポットを巡ろう! 仙酔島には、散策コースが2018年現在4つ設けられています。どれも2時間未満で往復できるコースなので、帰りの時間を見計らいつつ仙酔島を回ってみましょう。 船着き場を降りてすぐ、岩のトンネルがあります。仙酔島に到着して、少し独特の空気を感じましたがこのトンネルをくぐると本当に異世界に行ってしまうのでは?と思ってしまうほどでした。 海岸沿いを続く遊歩道。波のせせらぎ。変わることなくその場に留まり続ける岩々。観光客がそれほど多い島でもなく、自分だけの時間が過ごせること間違いなしです。一人旅にも、大切な人とも旅行にもおすすめです。 仙酔島でみる特別な夕日 仙酔島から鞆の浦への渡船の最終便は21:35までありますので、夕日を見て帰ることをお勧めします。パワースポットや手つかずの自然が多いこの島で眺める夕日は美しく、視界への刺激だけではなく心にも強く感じられるものがあります。 沈みゆく太陽は、島の様々な表情を見せてくれます 日没30分前には黄金色に空と海を染め、 日が沈みゆくときは、逆光が島々の素晴らしいシルエットを露わにし空には青とオレンジの美しいグラデーションを作り出す。 日が沈んだ後は、力強い橙色で空を染め上げ、一種の恐怖すら感じさせる。人間が美しいと思える瞬間、実はそこに恐怖を持ち合わせているという話を聞いたことがありますが、この夕焼けはそれを私にも実感させてくれました。 仙人だけではなくあなたも 仙人が酔うほど美しい「仙酔島」はいかがでしたか?あなたも一度行けば、この島の持つ魅力に酔いしれること間違いなしです。仙酔島には、温泉や宿泊施設もあり、楽しみ方は日帰りだけではありません。瀬戸内海の海の幸を堪能し、さらに深い島の魅力を味わうこともできます。ぜひ、あなただけの仙酔島を見つけに行ってみてはいかがでしょうか。 仙酔島 広島県福山市鞆町後地 http://www.tomonoura.co.jp/sen/ Writing/Photograph : SHUN TOMINAGA GALLERY