東北青森

日本が世界に誇る夏祭り!青森のねぶた祭りの魅力についてご紹介!

リオのカーニバル、スペインのトマト投げ祭、インドのホーリー祭など世界には数多くの有名な祭りがあります。

もちろん日本にも魅力的な祭りはたくさん。その土地に根付いた文化や伝統を体験したいと、2人に1人の訪日外国人が首都圏以外の地方を訪れているそうです。

数ある日本の祭りの中でも、1980年に国の無形重要文化財に指定された青森のねぶた祭りは今や日本のみならず海外からも注目される祭りです。

夜の闇に浮かぶ、ねぶたのその綺麗さと壮大さと言ったら、その姿を一目見ようと日本全国各地、そして海外から約300万人の人が訪れるほどです。

今回は国内外の観光客を虜にする青森のねぶた祭りについてご紹介します。

青森駅

 青森空港からリムジンバス青森空港線で約40分
 700円

青森ねぶた祭りとは?

ねぶた祭りを紹介するからにはまず「ねぶた」が一体何なのかを説明しないといけませんね。

ねぶた祭りの「ねぶた」という言葉は「眠たし(ねむたし)」に由来するとされています。昔、農作業をするときの睡魔を追い払う「眠り流し」の行事が今のねぶた祭りのもとになっているという説があります。

これには色んな説があるので一概には言えませんが、今も昔もねぶた祭りが人々に愛されてきたことには変わりはありません。

 

今では紙と針金でつくった人形を乗せた山車を「ねぶた」と呼び、この山車が通りを練り歩きます。そして、その周りを跳人(はねと)と呼ばれる人たちが、かけ声とともに踊って祭りを盛り上げます。

 

こんなに派手な山車と賑やかな踊り子が街を練り歩いていたら、たしかに眠気も吹き飛ぶかもしれませんね。

青森ねぶた祭りの魅力とは?

毎年8月の2~7日に開催され、多くの観光客が訪れる青森ねぶた祭り。

会場となるのはJR青森駅を降り、目の前の通りをまっすぐ5分ほど歩いたところにある通りです。

 

全長3.1㎞のコースを約3時間ほど、色鮮やかなねぶたが練り歩きます。観客は歩道から、その様子を楽しむ事ができます。

今回は現地でねぶた祭りを見た僕がおすすめする、ねぶた祭りの魅力をご紹介します。

まずは、ねぶたの美しさを見て楽しむ!

ねぶた祭りの魅力はまず何といっても、ねぶたのその美しさ。

高さ5m、幅9m、奥行き7mのねぶたは間近で見ると、ものすごい迫力です。

その迫力と美しさの土台にあるのは、ねぶた職人のねぶたにかける情熱と技術。

職人たちが針金で骨組みをつくり、紙を貼り、絵を描いて仕上げるまでにかかる製作期間はなんと1年!

長い時間をかけてつくりあげた、ねぶたのお披露目会がこのねぶた祭りなのです。

神話や歴史などをモチーフにして作られたねぶたはその表情、眉毛の一本一本に至るまで細かく表現されていて、もはやその美しさは芸術です。

そのままでもすでに綺麗なねぶたですが、夜になると灯りがともり、ねぶた全体が明るく輝きます。

カラフルに彩られ、闇夜に浮かぶねぶたの姿はなんとも幻想的で、僕も初めて見たときはその美しさには思わず声を失いました。

それほど綺麗です。

祭りの盛り上がりには欠かせない跳人とお囃子

そんな綺麗なねぶたの周りでは色とりどりの衣装を身にまとった跳人たちが賑やかに踊り、祭りを盛り上げます。

「ラッセラーラッセラー」という元気なかけ声とともに、飛び跳ねる姿は見ているこちらも思わず踊りだしたくなります。

跳人の他には化人(ばけと)という顔を白塗りし観客の笑いを誘う人たちも。

踊りやかけ声、その出で立ちで様々な人たちが祭りを盛り上げる中、それを支えるのが囃子方です。

ドンドドンドンドンと体の中に響いてくる太鼓に、ヒュルリヒュルリと鳴り響く笛の音、軽快にリズムを刻む手振り鉦(小さいシンバルのような鐘)

これらが一体となって奏でるメロディは単調だけど一度聞くと耳から離れません。

ルールを守れば跳人として祭りに参加できる!

そして、ねぶた祭りはルールさえ守ればだれでも参加できるというのが最大の魅力。

そのルールというのは跳人の衣装を着ること、それだけです。

衣装は会場近くで有料でレンタルする事が出来ます。

見るのもいいですが、実際に参加してみるとよりねぶた祭りが楽しめるはずです!

是非、チャンスがあれば跳人として参加してみる事をおすすめします!

青森ねぶた祭り会場

 JR青森駅から徒歩5分

ねぶたについてもっと知りたいなら「ワ・ラッセ」へ

ねぶた祭りに参加し、より興味が湧いた人におすすめしたいのが青森駅のすぐそばにある、ねぶたの家ワ・ラッセ。

ここではねぶた祭りについて深く学ぶことができます。

過去の祭りで最優秀賞をとったねぶたの展示や、普段は見る事の出来ないねぶた人形の裏側、

そして、名人と呼ばれる職人たちの作ったねぶたなど、その魅力を余すところなく楽しむことができるんです。

また、祭り中は危なくて近寄れないねぶたも、ここでは一緒に写真を撮ることもできるんです!せっかく青森に来たのなら是非記念に行っておきたいところ。

実際にねぶた祭りを見て、さらに詳しく知りたくなった人にはおすすめの場所です。

ねぶたの家 ワ・ラッセ

 青森県青森市安方1丁目1-1
 017-752-1311
 5月~8月 9:00~19:00
   9月~4月 9:00~18:00
 休館日:8月9~10日 12月31日、1月1日 
 http://www.nebuta.jp/warasse/

現地でしか味わえない、ねぶたの迫力をぜひ体感してほしい!

日本ならではの、繊細な芸術美と祭りの賑やかさがいっぺんに楽しめる青森のねぶた祭り!

見るだけでもよし。跳人として祭りに参加するもよし。ワ・ラッセでねぶたについてもっと深く学ぶもよし。

人の数だけ楽しみ方がある「青森ねぶた祭り」

お祭り期間中には花火大会や海上パレードなども行っています。

日本の夏の夜を彩る青森のねぶた祭り。日本に来た際は是非青森を訪れてみてください。

Writing/Photograph : KAZUKI YOZA

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